中学校卒業式の翌日、交通事故に遭いました。
急性くも膜下、頭がい骨骨折、脳挫傷で1ヶ月以上意識不明でしたが、そこでの体験が「生死」への探求キッカケとなりました。
昏睡中に体外離脱を経験しました。
寝ている自分を客観的にみた貴重体験です。
そこに居なくても心臓は変わらず動いているし、意識不明と診断されていても意識がなくなるわけではありません。
昏睡中のわたしの心臓を動かし続けているのはわたしではないわけで‥
危険な状態をICUで、少し落ち着いてからはナースステーションの目の前の個室で過ごし、家族を始め多くの人が病室を訪れ、世話をし、涙を流し、快復を祈ってくれました。
事故日から2ヶ月と経たずして退院する私に、主治医が言いました。
「あの状態からなんの後遺症もなく、こんなペースで回復していく人を今まで見たことがない。私たちも出来る限りの事をしたし、君の若さもあると思う。でもこの奇跡はあなたの家族の深い愛情のおかげだと僕は思います。そのことはこの先も覚えていてください」と。
うれしいなぁと思う反面、どこか他人事のような不思議な感覚で話を聞きました。
お医者さんの処置?家族からの深い愛情?
私の意志とか関係なしに、生かされたって感じよね!? 選択権は私にない!?